お国はどちら?
観光地キプロスの中でも、我がパフォスは年中観光客の途切れるときがありません。
そんな風ですからめったに観光客で賑わう繁華街には行きませんけど、レストランなどでは観光客と隣どうしになったりするのは避けられません。

観光客の半分強はイギリス人、他はドイツ人やオランダ人が主で、北欧やフランス、東欧の人たちがそれに続きます。

先週友人のレストランで背中合わせでお隣になったテーブルは、8人の小グループ。
なにやら楽しそうではあるけれど、声が大きくなったりレストラン中にこだまする様な笑い声が四六時中あがるのが残念。

大声があがるたびに夫と目を合わせて眉をひそめていましたけど、そのうち二人の興味は聞こえる話し声に引きつけられました。

「ドイツ語じゃないねぇ」
「オランダ語でもないし・・・」
「ラテン系じゃないようだね」
「北欧系の言葉?」
「ロシア語とも違うと思うけど・・・」

聴覚を鋭くして聞けども、知っている言葉が一つも出てきません。
そのうちウェイターがテーブルに行って英語で話しかけると英語で答えていますから、英語の分かる人たちのようです。
それも極自然体で英語で受け答えしているところをみると、英語が第二言語として一般市民に浸透している国の人たちに違いありません。

オランダ語じゃないし、私たちの知らない北欧の言葉?

通りかかったオーナーに「あのテーブルの人たちはどこの方たち?」と訊いたら、私たちを交互に見回してさも可笑しそうに笑いながら、「あと10分あげる」と言って行ってしまいました。

陽気に話し笑っている8人はいかにも気のよさそうな人たちでしたから、夫が意を決して一番近くにいる小父さんに訊きました。

「さっきから私たち二人で推測していたんですけど、まるで分からないんです。皆さんがお話しになっているのはどちらの言葉ですか?」
「○×☆#!@&%!!! うあっはっはっはっは・・・」

向かいの奥さんらしい女性が、
「#!%^+*!あはははは。彼ったら一日中呑んでたから、もう酔っ払っちゃって・・・。あなたはイギリスの南部ですよね」

会話を聞きつけた傍の4人も笑い出して、反対側の端にいる二人に説明している様子。そして・・・全員爆笑。

小父さんと小母さんが二人で漫才よろしく説明してくれました。

「ブラック・カントリーって知ってぇぎゃ? ブラックってぇのはね、せぎだんのこった」
「ちまりね、バーミンギャムからもちっと行った○×☆#!@&%で、☆○×との間。わがらね? バーミンギャムは知ってぇでしょ? 炭鉱が盛んだった頃はしょっちゅう新聞に出るとこだったけど、今ぁ静かだもんねぇ」
「ちまりだ、はなしてだこどばってぇなぁ、えーごだ。えーご。がははははは・・・」
「今はなしでるのは、あんたたちに合わせて標準語だけど、わたしだぢの訛りは、わかんないかもねぇ。はははは・・・」

小父さんの隣がお二人の息子さんで、その向かいの小母さんのお隣にいるのが彼のフィアンセ。木曜日にパフォスで結婚式を挙げるんだとか。

今頃はパフォスでハネムーンをお楽しみの頃でしょうか。

というわけで、英語を聞き取れないからという英語恐怖症の方は、ちっとも恥ずかしがることも怖がることもないのです。
イギリス人にだって理解できない英語もあるんです(笑)


こんな会話 | 18:34:31
パフォス・アフロディテ・フェスティバル2005
観光客で賑わうカト・パフォス(海岸沿いの新街地)の西の端に、古代モザイクなどの世界遺産と背中合わせにパフォス・ハーバーがあります。並ぶバーやレストランの前を、停泊している中小のヨットや釣り船を横に見ながら行くと、ハーバーのはずれに青い海を背景にして小ぶりな中世の砦の強靭な石肌が現れます。
La Traviata-harbour


この普段は静かにたたずむ砦前の広場は折々様々な行事で賑わいますが、年に一度は華やかなオペラの舞台にも変身します。

8月ももうそろそろ終わりというある日ハーバーに出掛けましたけど、その週末にあるオペラの舞台造りの真最中でした。すでに立ち入り禁止で作業を進めていましたから中には入られませんでしたけど、座席の上部に見えているセットの一部には期待をかき立てられました。
La Traviata set

La Traviata sketch


毎年9月の第一金曜から3日間に渡って上演されるオペラですが、今年は「椿姫」を基にしたヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」でした。昨年に続いてポーランド国立オペラ劇場による公演。キャストは毎年世界中で活躍中の皆さんが来てくださって、私が出掛けた2日目にはキプロス出身のオペラ歌手二人が準主役で出演してくれましたよ。

アルフレードの父親ジェルモン役のキロス・パツァィーデスのバリトンと、娼婦フローラ役でカテリーナ・ミナのメゾソプラノ。華やかな舞台設定を目にしながらヴィオレッタのソプラノ、アルフレードのテノールと一緒に、皆さんの素晴らしい歌声に酔いしれた夜でした。

『一生忘れることのないとっても貴重な体験をいたしました。オーケストラの前奏のあとこつぜんと現れる壮大な舞台、演奏+歌唱の合間に聞こえる波音、迫力のあるヴィオレッタのソプラノの声を耳にしながら眺める空に浮かぶ星座… 野外のオペラには例えようのない魅力がありました』とは、お仕事の合間に無理やり時間を作って香港からわざわざこの日のために飛んできた友人の感想です。

来年がまた待ち遠しいパフォス・アフロディテ・フェスティバルでした。

おはようパフォス | 16:18:34
秋めいて
朝起き出して外を見ると遠くの水平線が久しぶりにくっきりと見え、開けはなった窓から入る風がひんやりとして、とても爽やかな朝でした。

8月はじっと座っているだけで汗が出るほどの蒸し暑さで、湿度が極度に高いときは乳白色のモヤの中にぼんやり見えていたパフォスの街も、今朝は建物の一つ一つがはっきり見えるほど澄み渡っていました。

もう夏の終わりなんでしょうね。
あんなに涼しくなるのを待ちわびていたはずなのに、こうして夏の終わりを感じると、なんだかちょっと寂しいものです。

8月が過ぎ9月になると、毎年線を引いたように秋めいた空気を感じますけど、それでも例年通りなら9月中に暑さがまた戻るんでしょう。
それもほんのいっときのこと。キプロスの秋は確実に近づいています。
End of Summer



季節と自然 | 16:45:44
暑さなんかへいっちゃら
蒸し暑さ真盛りの8月、9歳と6歳の子供づれの休暇族につきあってカト・パフォス(海岸沿いの新街地)にある町立海水浴場に初めて行ってきました。
観光客でごった返すコーラルベイに比べると地元の人たちに人気のこの砂浜は、トップレス日光浴も刺青もスタッド顔も少なくて、人ごみの苦手な私もひと時を楽しむことができましたよ。

それにしてもお暑うございました。あまりに暑すぎて子供達とその両親を海に残して私と夫は近くのカフェの日陰に退避してしまいました。
遠くに見える椰子の林の奥に、夏休みの子どもたちで賑わう砂浜があります。
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潮風を顔に受けながらフラッペ(キプロス風アイスコーヒー)の喉を通る冷たさを楽しんでいると、近くからはじけるような子どもたちの声が聞こえてきます。声のほうを見ると10歳から13-4歳ほどと思われる男の子が数人、カフェのボート寄せから海に飛び込んでいるところでした。
一人が勢いをつけて頭から飛び込んだかと思うと、次には体をひねって横向きのまま落ちたり、逆でんぐり返しよろしく後ろ向きの宙返りで足からドボン。

私たちがカフェにいた30分の間延々と楽しげな声をあげ続けていましたけど、永久に続いて欲しいだろうそんな夏休みもいよいよ最後。あの子どもたちは来週から始まる新学期の準備を今頃は終えたでしょうか。
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おはようパフォス | 15:27:11
新規『タラ村便り』
日本語ページを載せて頂いているジオシティのアドレスが変わり、その移動作業をしている時にどうやら私が間違った操作をしたようで、新しい編集ページに移動されてあるべき古いファイルがすっかり消えてしまいました。

そんなわけで、実は昨年から日本語のページの編集ができなくなっていましたけど、それでなくても更新という言葉を忘れている私のホームページ、益々話題らしいことも掲載されないまま『タラ村便り』で細々と気候の話題などで繋がれてきました。

最近ブログという言葉を目にするようになっていましたけど、ちょっと調べてみると色々な機能があるんですね。
その中で私の目を引いたのが、カテゴリー別に掲載文を整理できるというもの。
これを利用すれば、他の日本語のページも一つにまとめられて、私のようなものぐさには格好のツールのように思われます。

まだまだ提供されている機能を充分理解しているとは言い難いところですけど、しばらくこのページをリンクして様子を見てみることにしました。

英語のページで使っているサイト・ビルダーでも日本語を書けるようになりましたから、これまでの『おはようパフォス』と『タラ村便り』は追々バックナンバーとして纏めようと思いますが、手をつけるまでちょっと時間が掛かりそうです。
そんなわけで、旧日本語ページもしばらくは従来の形でリンクしておきますから、もしも古い記事にご興味がある方はそちらでご覧下さいね。


お知らせエトセトラ | 16:20:26