投稿日:2006-04-29 Sat
下の写真はなんだとお思いになりますか。
これはワイパーを使ったあとの車のフロントガラスなんですけど、最後の洗車から1年後の様子・・・ではありませんよ。その汚れの正体はというと埃の一種ではあります。
実は、先週山の森の中で3日間を過ごしてきたんです。
高度のあるトロードス山らしく、日中でも風が肌寒く、夜は厚手の上着が欲しいほどの寒さだったそうですけど、私たちの到着と同時に突然気温が上がって、滞在中の3日間はショートパンツでもいいほどの暖かさ。
春に急に暖かくなると、木々の芽吹きも早まり、花々の開花も一斉にやってきますね。
一斉に開花が始まった木々の一つが松の木でした。私たちが滞在した村もホテルの庭も、その松が多いんです。 写真左は森の中で3日間過ごしたわが車の様子。木漏れ日の中に舞う埃のように見えたそれは、松ノ木が吐き出したものでした。右がその埃を産出する松の木です。黄色に見えている部分が松の花ですね。

庭のテラスを日に何度か掃き掃除していましたけど、集まった埃を見るととてもきれいな黄色で、ああ花粉なんだとわかります。風を切って走る車でもこんな感じなんですから、大変な量の花粉が舞い降りているんですねぇ。
松の花粉は髪の毛に養分を与えてくれるでしょうか。森の中を木漏れ日をうけながらするお散歩は、清々しくてとても気持ちのいいものでしたよ。
季節と自然
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04:01:51
投稿日:2006-04-28 Fri
私たち夫婦がキプロスにやって来た当初、細かな予定も立てずによく車で出かけました。持っていた地図は無事に帰宅できるように念のために車に入れておくといった風に、途中で見ることもなく、道路の枝分かれに出くわすと通りすがりの小鳥に助言を求めて進行方向を決定するといった調子で、時間を作っては見知らぬ村々を廻って楽しみましたけど、そんな偶然の出会いで知った村の一つがラニア村でした。ラニア村を散策すると普通の家屋の前にでている看板の幾つかが目に入ります。そして誰でもその看板にある共通点にすぐに気付きます。

看板の出ている家は自由に出入りのできる個人ギャラリーで、気に入った絵があれば購入もできます。9年前に訪れたときは何軒かお邪魔して、中でも一軒を丸ごとギャラリーになさっているイギリス人のマイケル氏に興味深いお話を伺いましたから、今回もできれば再訪を願っていましたけど、残念ながら同行の友人たちはそれほどの興味もなさそうで、先に書いたアヴリのあるお宅でご夫婦とお話をしている間待たせてしまいましたから、今回は村のタヴェルナでお昼を戴いて早々に村を後にしてしまいました。
いつかまたゆっくり訪れたいラニア村は、こんな芸術家たちの住む村でもあります。
おはようパフォス
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16:13:50
投稿日:2006-04-27 Thu
キプロスの伝統的な石造りの家の多くは、石垣、あるいは家屋の壁が直接道路に面して立ちふさがっています。開かれた庭が囲むモダンな家屋に比べるとちょっと無愛想な感じもしますけど、この壁の向こうには生活の知恵を感じさせる空間があります。
門扉を通り抜けると、やわらかな春の陽射しの中で小さなテーブルやイスの周りに色とりどりに花の咲く、アヴリと呼ばれる小さな楽園が目に飛び込みます。アヴリは門扉を一面に置いて家屋に囲まれるコの字やL字型だったり、四方を囲まれる回の字型だったりする、いわゆる中庭ですけど、いずれも冬の寒風を遮り、夏の暑い日差しを半減し、屋内は厚い石に囲まれて冬暖かく夏は涼しい効果をかもし出してくれるんだそうですよ。
下の写真は以前にお邪魔してお話を伺ったレフカラ村のあるお宅の中庭を入り口のほうから見たところです。
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石造りの一般家庭用としては随分大きな家で、中庭の四方を2階建ての家屋が取り囲んでいましたけど、四方に結婚したご姉妹が其々ご家庭を構えていらっしゃるんだそうで、私がこれまでに見たほかの家に比べると、どうやら例外的に大きなお宅のようです。
さて、ラニア村ではちょっと違うアヴリを見せて頂く機会に恵まれました。アメリカ人のボブさんが農家の元作業場を買い取って22年前に家屋に改築したものだそうで、居間と食堂になっている空間にはオリーブの圧搾機が置いてあったそうですし、台所はその隣にあった鶏舎、ご夫婦の寝室はロバ舎といった具合だそうです。納屋や作業小屋とはいっても石造りのしっかりした建物ですから、こんな風に改造が可能なんですね。一方の隅には同様の石で暖炉を造って、寛ぎを誘う居心地のいいお住まいを創っていらっしゃいましたよ。

そして下の画像が道路との間に造られたアヴリの様子です。建物と石垣に挟まれてはいますけど、建物に囲まれた中庭とはやはり趣が違います。他のアヴリと共通しているのは、その高い石垣のおかげで屋外にプライベートな空間を確保できている点ですね。何世紀にも渡って村人が肩を寄せ合うように生活しながら生まれた、これも生活の知恵かもしれません。キプロスのアヴリは憩いの場であり、村人同志の交流の舞台でもあります。

おはようパフォス
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00:44:16
投稿日:2006-04-26 Wed
キプロス西南端のパフォスから海岸沿いに東に向かい、島南部のリマソールの西をさらに北に折れるととトロードス山岳地帯に向かいます。山もいよいよ深まって海岸沿いとは違う景色を楽しみながらドライブを続けると目指す道路標識が見えました。9年前に偶然見つけたこの山間の小さな村は、ぜひもう一度訪れたいところだったのです。今回は友人夫婦が一緒でしたから、自由に時間を掛けて歩き回ることができませんでしたけど、それでも懐かしい景色はそこここに当時のままありました。
空き地に車を停めてちょっと歩いたところにこんなオリーブの木を見つけました。

ちょうど昼食時でしたから、周りには二三の観光客以外は人影もなく、樹齢がどれほどの木か分からずじまいで残念でしたけど、大そう古いオリーブの木には違いありませんね。この木のある家屋は空き家で修復工事を待っているようでした。木の形に積まれて形を保っている石垣が50年経ったものとしても、古いオリーブの木はそれほどの勢いで太さを増すことはないようですから、なおさらその古さを思わされます。オリーブ畑の木々はよく裸木になるほどに枝を切っていますから、この木も何度も剪定されて今の高さに調整されているんでしょうね。
もしかしたら何百年もの間ロバに乗って行きかう村人たちを見守ったこの老木は、今は車で遠出をしてやってくる観光客を見下ろしながら、時の流れを感じているんでしょうか。
おはようパフォス
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21:39:42
投稿日:2006-04-08 Sat
用事があって庭に出たらイチヂクの木の下に猫が休んでしました。お隣の猫が繁殖していつも家の周りで猫を見かけますから何も気に留めずに植木鉢のほうに歩いていくと、その猫が突然クーッっというような低い威嚇音とともに私を睨みつけます。こんなことはめったにないけれど、猫の気に障ることを何か私がしたのかしらん? 随分気の荒い猫ですねぇ、なんて思いながら足元の植木鉢を見ると、あららら! なるほど!
庭の片隅に休めてあった空の植木鉢に小さな小さな子猫が4匹身を寄せ合っていました。2日前には、鉢を安定させるために入れておいた土以外は何もありませんでしたから、どうやら生まれてせいぜい一日かやっと二日目の子猫のようです。
お母さん猫が鉢に戻って落ち着いた頃、何度かその辺りを歩き回って私の存在に慣れてもらい、私がいても目をつむってゆったりムードになったところで写真を何枚か撮ってみました。

下の写真に4匹見えますか? ちょっと見ると3匹しかいないようですけど、右の写真にはもう一匹ちゃんと写っていますよ。奥のほうでお母さんのおしりと鉢壁の間に挟まれて身動きできずにいますけど、時々小さなピンクのお鼻が見えましたから呼吸はできているようです。

さて、ここまでは実は昨日のお話でした。今朝様子を見に行ったら鉢は空っぽ。朝早く子猫を移動したんでしょうね。お隣のお嬢さんから、猫は子猫を4回から5回は移動すると聞いていましたけど、最初の移動はこんなに早いんですねぇ。
そして今日の午後。
ガツン! 何か重くて硬いものが窓にぶつかったような音が台所のほうから聞こえ、その台所をカウンター越しに覘くと鳥の羽が舞い上がる中でカササギの一部が見えました。カウンターの内側に入って見えた全容に驚いて窓に近づくとカササギはサッと飛び去りましたけど、あとには両羽も尾羽も開ききった大きな鳥がぐったりと床に伏していました。
その様子を後から見たときは鳩かと思いましたけど、そのうち羽を畳み始めたところを見ると、鳩より体が細長い鳥のようです。ちょうどカメラを台所に置いたままにしてありましたから写真を撮ってみました。羽は半分畳んでいるものの嘴で頭を支えて目を閉じてしまいましたから、もしや頭を強く窓に打ち付けた後遺症で、このまま眠ってしまうのかしらん。そんなことを考えながら苦しんでいる鳥にカメラを向けるんですから、私もちょっと残酷ですね。

しばらくはそのままじっとしてピクリともしませんけど、時々目をかすかに開けますから苦しさと戦っているんでしょう。さてこのままでは野良猫がやってくるかも知れず、あるいは先ほどのカササギが戻って来るかも知れず…
どうしたものか分からないまま見守っていましたけど、10分ほどで目を開け羽もさらに畳みました。羽を畳めるなら少しは元気が戻った証拠と、猫の手の届きにくいバルコニーのテーブルの上に移動してあげました。水をそばに置いてみましたけど、人間がそばにいるせいか、水を飲むほどの元気がないのか、はたまたこんな時は水はいらないのか、一度も口をつけませんでした。にわか獣医にはどうすれば良いのやら、猫やカササギがやって来ないように目を光らせる以外、皆目見当もつきません。
そのうち目を大きく開いて体もまっすぐに持ち上げましたから、時間が経てば元気に飛び立てそうという感触でさらに観察。案の定長い30分を過ぎた頃に、ドタドタとよろけながらバルコニーの手すりに飛んでいきました。太くて丸いパイプですからしっかり握ることができないようで、時々ふらふらと滑り落ちそうにしていましたけど、さらに10分後に庭の杉の木に飛んでいきました。もう大丈夫でしょう。

杉の木に向かって飛び立った時に広げた右羽の肩に近い辺りに、随分大きな白い斑点が見えましたけど、きっとあそこにカササギの攻撃を受けたんですね。カササギは日本では西日本に生息する鳥で、カシャカシャ・カツカツという鳴き声を「勝つ勝つ」に例えて縁起のいい鳥ということになっているんだそうですけど、ヨーロッパでは性質が良くないから嫌いと言う人が多いんですよ。空中で他の鳥を追い回すカササギを見ることもありますし、去年は知人のロバの背中がカササギに啄ばまれて肉がむき出しになって獣医さんのお世話になったお話もありましたから、性質が良くないというのはそんな行為のせいなんでしょうね。
自然界もドラマに満ち満ちています。
おはようパフォス
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11:35:22
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