年末年始のお祝い
キプロスは人口の大半がギリシャ正教を信仰するキリスト教国ですから、街の通りも村の家々も趣向を凝らした装飾が施されているのが当然、と日本の皆さんは案外お思いかもしれませんね。実のところ、キリストがらみのお祝いは国や宗派によってずいぶん違うようで、カソリック教の中でもオランダでは12月25日の子供たちを囲むクリスマスのお祝いはなくて、12月6日の聖ニコラスの日にサンタクロースがやって来るそうですし、ギリシャ正教のキプロスではキリストの誕生にちなんで始まった暦の初め、つまり1月1日が大切なキリストの日で、サンタクロースは大晦日にやって来るんだそうですよ。そんなわけで子供たちは大晦日か元日の朝一番にプレゼントを開く習慣のようです。

とはいうものの、商業化されたクリスマスはこの小さな島国にも例外なく浸透し、小さな子供のいる家庭ではクリスマスツリーや窓辺の電飾に工夫を凝らして楽しんでいますし、街も大小の電飾がきれいで毎年年末が楽しみなことです。

クリスマス飾り
写真はタラ村からパフォスの町に向かうバイパス通りの一角を大掛かりな電飾で明るく照らして人々の目を奪った昨冬のものですが、ギリシャ正教が国教のキプロスでのクリスマス飾りの様子は、12月25日のお祝いというよりはお正月飾りともいえますね。ちなみにキリストの誕生を祝うクリスマスに相当するギリシャ語はクリストヤンナ。年末になると交わされる「カラ・クリストヤンナ」という挨拶は「いいクリスマスを(メリー・クリスマス)」と訳されますが、暦上は「どうぞいいお年を」とも訳せるようです。

そして昨日1月6日はセファニア[θefania](=Epiphanyエピファニ)と呼ばれる祝日でした。日本語では御公現の祝日というのがそれでしょうか。ヨルダン川におけるキリストの洗礼を祝うものだそうで、水がつき物のこのお祭りは、他の海岸沿いの町同様にパフォスの港でも盛大に行われます。水中に投げ入れられた大きな十字架を最初に拾うべく、老若男女が飛び込んで競います。ラーナカの海では3人のお子さんを持つ女性が獲得して今年のご加護が約束されたと、大きな写真と一緒に報道されていましたよ。

このセファニアは東方正教のクリスマスとも呼ばれるようですが、キリストの誕生と洗礼を祝って続く年末年始のお祭りはこの日を最後に終わりです。今日からキプロスも‘正月明け’で通常の生活に戻りました。


おはようパフォス | 22:24:27